Chancellor's Message
理事長ご挨拶

これからも各国の発展に
貢献できる人材を支援し続けます

昨年、一昨年と2年続けて新型コロナウィルス感染症、感染拡大の影響を受け、この間、人流抑制の政策が継続されたことにより海外からの渡航制限によるインバウンド需要は消滅し、海外からの留学生も減少しました。また、基本的感染予防対策としてのマスク使用の状態化、三密回避、授業のリモート化等その影響は、経済的、法的要因に留まらず生活様式にまでおよびました。
来年にはコロナも落ち着き、皆様にとりまして健康で充実した良い年になる事を心よりお祈り申し上げます。
西村奨学財団は、株式会社マンダム第三代社長西村育雄が約60年前、東南アジア・東アジアを初めて旅して以来、ビジネスチャンスを感じ、アジアの人・風土・文化・歴史に魅せられ、現地業界の人々をはじめとした交流の輪を広げ、今日につながる海外ビジネスの基盤を構築いたしました。
人生の最も充実した時期の多くを過ごしたアジア各国への思い入れは深く、何かの形でお役立ちは出来ないかと思い続け、東南アジア・東アジアの若い人々に日本との交流を深め、日本の人・風土・文化・歴史・味覚などを知り学んで頂く機会を、提供する事で知日家であり且つ各国の発展に貢献できる人財育成に少しでもお役に立てれば幸せと考え、西村留学生奨学財団を設立致しました。
アジアからの留学生を2000年度より奨学生として採用し、奨学金を給付するという助成事業を行ってきており、また、2020年度よりは健康で学業優秀にもかかわらず経済的に就学困難な、国際相互理解、国際交流に有用な日本人学生に対し返還義務を課すことの無い奨学金給付による支援を行うことで、アジアの留学生と共に日本との懸け橋となる人財育成を願ってのものであります。
奨学事業開始から本年度までの奨学生採用人数は、21ヶ国、821名にもなりました。
ますますグローバル化が進展する中、同じアジアに生きる日本にとってもアジア各国との交流を深めていく事は大変有意義であり、設立趣意に沿った長期視点に立った財団運営を進めて行く所存です。
皆様方におかれましてはこれまでにも増してより一層のご指導、ご理解、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
公益財団法人 西村奨学財団
理事長 西村 元延